1990年代までは、ファッションセンターしまむらといえば、地方で展開する、いわゆる「地味な衣料専門店」にすぎませんでした。しかし、ファッションセンターしまむらは今や全国に1300店舗以上の店舗を持つ一大組織にまで成長してきました。アパレル専門店においては、ユニクロに次ぐ全国第2位の売上高を誇り、世界的に見ても、世界指折りのアパレル専門店にまでのし上がってきました 
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▲ユニクロに次ぐ全国第二位の売上高を誇るアパレル専門店、ファッションセンターしまむら

世界のアパレル専門店売上ランキングTOP10(2012年)

 企業名              売上高
1位 Inditex          1兆9272億円 
2位 H&M            1兆7515億円
3位 Gap            1兆5244億円
4位 Limited Brands       1兆187億円
5位 Fast Retailing(ユニクロ)  9286億円
6位 C&A Europe            8218億円
7位 Next            5105億円
8位 Primark           5019億円
9位 しまむら          4910億円
10位 Abercrombie&Fitch     4,392億円

しかもファッションセンターがすごいところは、安定感が抜群だということです。ユニクロはじめ急速に成長したアパレル専門店の多くは、売上高がなかなか安定せず、売上の波を繰り返し店舗の新規開店と撤退を重ねながら成長してきました。しかしファッションセンターしまむらを運営する株式会社は、そういった売上の波がきわめて小さいばかりか 店舗数を右上がりに増加させながら成長させてきました。

店舗の増加といえば、ファッションセンターしまむらは全国に1300店以上の店舗を持ちますが、そのほとんどは撤退することなく存続させ堅実に成長を続けているのです。その存続の割合は、85店舗中84店舗くらいといいますから正に驚異的です

ファッションセンターしまむらが小さな呉服店から世界的なアパレル専門店にまで成長した要因はいろいろあるでしょうが、そのひとつに「自動化の重視」が挙げられます。なかでもしまむらが重視した自動化が「物流の自動化」です。ファッションセンターしまむらは、サプライヤーが入荷してきた商品を、一度、商品センターに集め、それを仕分けて全国のファッションセンターしまむらの店舗に発送するというスタイルをとっています その商品センターの自動化を進めるために、株式会社しまむらは多くの投資を重ねてきたといいます 

その結果、ファッションセンターしまむら商品センターは現在、どのような機能を持っているかというと、ほとんど人の手が要らないほどオートメーション化されているそうです。たとえば、商品の仕分けについても、ほとんどが機械が自動的に行うというスタイルなのだとか サプライヤーから入荷した大量の荷物は、ベルトコンベアーに乗り、それを機械がバーコードなどを読み取って高速で仕分けるのです。仕分けられた荷物はトラックに積み込まれて全国のファッションセンターしまむらの店舗に発送されていきます。その際、どのような内訳でどの店舗に納品するかなどもすべてコンピューターによる自動処理で行っています。本部のコントローラーが全国にあるファッションセンターしまむらの店舗の在庫状況を把握しており、店舗間の移動、価格変更、新規商品の発注など 全てコンピューターによる自動処理を行う体制が完成しているのです。

商品センターの自動化をするために、株式会社しまむらは多大な出資を行ったようです しかしそれは結果的に、ファッションセンターしまむらを世界的な組織にまで成長させる大きな要因となりました。物流や人件費のコストを下げることで安定的な利益をあげられる仕組みが仕上がったのです。また、機械による自動化は しまむらの従業員たちが少しでも楽に仕事をできるということにもつながりました。その成果にひとつとして、ファッションセンターしまむらの店舗の従業員たちの多くは19:15分退社ですが、残業がほとんどないそうです。それは、他のアパレル専門店ではまず考えられないことです。結果的にファッションセンターしまむらで働く従業員たちは家庭生活も大切にでき、そういったこともファッションセンターしまむらの求人に人気が高まり応募者が殺到する要因ともなっているようです。

婦人服や紳士服、子供服をはじめとする衣類や靴類、寝具などは、私たちが豊かで快適な生活を送るうえで欠かせないものです。ファッションセンターしまむらの場合、基本的に1点ものが中心で、他の店舗を探しても同じような衣類が見つかることはなかなかありません。

それだけに、他の人と服装がかぶりにくいというメリットもあります。さらに、自分だけのオリジナリティあふれる組み合わせのコーデを楽しめるのも魅力です。