ファッションセンターしまむらの営業時間が始まるのは(店舗によりますが)10:00です。ファションセンターしまむらの従業員たちの多くは、主婦でもありますから、朝は特に大変です。家族の朝食をつくり子供を保育園や幼稚園に送ったりするなどそれぞれの家庭の用事を済ませてからファッションセンタ−しまむらに出勤します。ただ、ほとんどが主婦でそれぞれの事情がわかっているだけに、安心感があるそうです。
開店の30分前の9時30分までにはファッションセンターしまむらの玄関前に全員が集まり、店舗に入店するそうです。店舗に入店して照明が点灯した後、ファッションセンターしまむらの朝は、短い時間でありながら、営業時間がスタートするまでにそれぞれがテキパキと役割を分担しながら動いていきます。レジでは社員コードをバーコードでよませて出勤処理。モップで掃除、入庫するダンボール数を記入・・15分くらいの間に開店の準備をテキパキとスピーディーに済ませていくのです。そして9時45分に朝礼がスタート。店長によるあいさつ、チラシに関する説明、伝達事項などの案内があり、10時の開店を迎えます。店舗が開店した後は、従業員は来店するお客の接客をしつつ、商品センターから届いている商品のチェックや陳列作業も行っていきます。
午後からはお客の数も増え、接客が忙しくなっていくそうです。そして閉店する19時になると店舗のシャッターが閉まります。そして、特筆すべきことに、閉店後、基本的にファッションセンターしまむらでは「残業はない」そうです。従業員たちは19時15分頃にはぞろぞろを家庭に帰っていくのだそうです。
日本のさまざまな企業を見渡すと、閉店後の残業がほぼ慣習化されている企業も少なくありません。また、そういった残業が女性にとって働きにくい土壌となっているという指摘もなされています。一方、ファッションセンターしまむらは、基本的に、残業がありません。マニュアルやコンピューターによる仕事管理により、仕事の効率化が徹底的になされており、仕事は営業時間内にきっちりと完了してしまうため、残業をする必要性がないのだそうです。
ファッションセンターしまむらのM社員(パート社員)の募集がなされると、店舗によっては採用人数の数10倍の応募者が集まるそうです。いかに主婦たちにファッションセンターしまむらの求人が大人気であるかがわかります。その人気の理由のひとつは、ファッションセンターしまむらの基本的に「残業がない」というスタイルにあると思います。家庭と仕事を両立する主婦たちにとって、「残業がない」ということはとても大切なことなのです。